大好きだから大丈夫

最初で最後の婚外恋愛(ただいま遠距離)

彼が生まれた日

なくなってしまった旅行


その日程は、彼の誕生日にすごく近かった

去年のように、当日、というわけにはいかなかったけれど、一緒にお祝いできると思っていた

だから、私にとっては、そのショックもやっぱり大きくて


今度会える時までに、きっと彼の誕生日が過ぎてしまう

それなら、めちゃくちゃ早すぎるけれど、一緒に過ごせる時にお祝いしたかったな

・・・と、思いついたのは、先日のお泊りデートの後

ひとりになってから

時間を潰そうと入ったコーヒーショップで、ショーケースに並んだ小さなケーキを目にした時


彼にもらった、たくさんの愛情で満たされていたココロに、ほんの小さな穴があいた気がした



またあの旅行ができると思っていた時は


今度はここへも行ってみたい

ここへ行ったら、これもしてみたい


と、まだ起きていない、きっと楽しいことばかりを想像していた



だけど、旅行がなくなったことが決まってからは


帰宅ラッシュの人で溢れかえる駅で、はぐれないように手をギュッと繋いで歩いている時なのに、卵焼きの焼き方の話なんかしてたな


私にプレゼントしてくれる指輪はその頃もう決まっていたのに、小さな雑貨屋さんで『月』のモチーフの指輪を、私が「カワイイ」と見つめていたら、買おうか、いや、こんなチープなのをあげるわけにいかない、と彼、すごく悩んでくれてたな


なんて、去年の旅行のことを思い出すばかりになっていた


数日は、やっぱり悲しくて、思い出なんて、思い出すほど余計に悲しかった




昨日の夕方、東の空に、月がとても大きく輝いていた

彼のことを想って泣きそうになった


会いたいなぁって思っていたら、突然、旅行中に彼が話してくれたことを思い出した



「この日に旅行できるなんて、俺たち、すごいよな

だって、この先毎年、俺の誕生日のたびに、お前のことも、旅行のことも思い出すに決まってる

絶対に、一生忘れられない」



月が、彼が、きっと思い出させてくれたんだ

さみしいばかりの私に




あの日は本当に、彼と私にとって特別な日だった


彼が生まれた日

その日が、ふたりにとって特別な日になった

去年のあの日から



私も絶対に、一生忘れない



彼の誕生日がもうすぐやってくる

一緒にはいられなくても、あの日の記憶を思い浮かべるのは、世界に彼と私のふたりだけ



離れていても、彼をいちばん想うのは私



彼が生まれてくれたことに感謝して

彼と巡り会えたことに感謝して

あの日の気持ちをたくさん思い出して

あったかいココロで


大切なその日を過ごしたいな




会えないだろうから、先に言っとこう



「happy birthday♡私の愛しい人」