大好きだから大丈夫

最初で最後の婚外恋愛(遠距離)

忘れないように

自分の覚え書きに、どうしても残しておきたかった日記です

本当に本当に長いです

そして内容が暗いです


*・*・*・*・*・*・*・*・*




彼と私にあった、ふたつの別れの危機のこと




ひとつ目は、彼と再会して2ヶ月が過ぎた頃


再会した頃、私の住む街に単身赴任していた彼は、お仕事が忙しく、お付き合いでの飲み会も多かった

せっかく再会できて、近くにいるとはいえ、なかなか会えなかった


はじめの1ヶ月に2回会えたけれど、2ヶ月目に入るとまったく会えなくなった


電話は、お互いの時間が合わず

たまにあるのは、酔った彼から真夜中にかかってくる、感情が溢れた、会話にならない電話だけ

それが私の癒しでもあった

でも、その会話どころか、電話をしたことすら、彼は覚えていない

LINEは、ほぼ私からの一方通行


そして、週末には、彼は家族の元へ


こうして書き出してみると、今現在の私達の状況と、ほぼ変わりはないけれど

なにしろ、まだ彼とのつながりがはじまったばかり

ただでさえ、こういう関係をどうしたらうまくやっていけるかわからなかった頃


それでも、いつか彼に会えるなら、と、ただそれだけを待っている


ただただ、彼に会いたくて、常に彼のことばかり考えていて、会いたくて会えなくて

泣いてばかりいた


だけど、待っていても会えない、連絡がとれない

そして、その間に何度も何度も襲って来ては、日に日に深くなっていく不安と嫉妬


再会さえできれば、彼の私への気持ちさえ確認すれば、こんなに近くにいるのなら、いつでも会えるはず

お互いの状況をちゃんと理解できていなかった私は、そんなふうに、簡単に考えていた

だから、会えない毎日が、とてもつらかった


苦しくて、彼に何度か気持ちをぶつけたこともあった

でも、会えない、話せない

文字のやりとりだけでは、私からの長い不満ばかりの文章に、彼はただ

「ごめんな」

「お前のこと、嫌いにならないから」

と繰り返すしかなくて



なにより、この頃の私は、彼からの愛情に全く自信を持てなかった


自信が持てない理由はたくさんあった


中でもいちばんの理由は、そもそも、ふたりが再会できたのは、私が彼を探したからだ、ということ

彼は、単身赴任がはじまった時から、私と再会するまでの数年間、その街に私が暮らしていることを知っていたのに、私に連絡しなかった、ということ


彼は、連絡しようとしなかった理由を、私に会ってしまうと気持ちが抑えられなくなるのがわかっていたから、私の家庭を邪魔してはいけないから、会ってはいけないと思っていた、と話してくれたけれど、その頃の私は、彼のその言葉も、心からは信じられなかった


私から連絡をしなければ、きっと今も、ふたりは交わることなく、それぞれの生活をしていただろう

はじめたのは、すべて私

彼はそれに付き合ってくれているだけ


そんな思いが常にあった


それに、この頃の彼は、酔った時以外、「好き」だとか「会いたい」なんて、絶対に伝えてくれなかった


再会できたのに、彼がなかなか会おうとしてくれないのは、私のことを好きではないからなんだ

こんなに会いたいのは私だけなんだ


彼と会えない時間、そんなことばかり考えていた


酔った彼が、時々気持ちを伝えてくれていたけれど、それを信じることができなかった



「彼のことが好き」

それを忘れてしまうほど、ただ待っているということが苦しくなってしまっていた


そして、会えないまま1ヶ月が過ぎた頃

いつものようにやってきた、不安と嫉妬に押しつぶされそうな週末

私は彼あてのメッセージを、下書きした


あなたは私に会おうとがんばってくれない

会えなくてこんなにも苦しい

あなたには私の気持ちがわからない

今の私は、世の中の全てに嘘をついているようで、心が押しつぶされそう

こんなことなら会わなければよかった

私がいなくなっても、きっとあなたは何も変わらない


他にもたくさん、彼のせいで私はとても苦しんでいる、という内容の、彼の気持ちをひとつも考えない、彼を苦しめるだけの、メッセージ


ただ、私も、本当に苦しかった

そんな苦しみを、彼はなにも理解してくれない(ように見えた)ことが、本当につらかった


会えるのを待っていても会えないなら、会わないと決めた方が楽だと、その時は本気で思ってしまっていた


そして、週明け


彼は風邪をひいて熱を出していて

それでもお仕事を終えて、休んでいるところに、私はそのメッセージを送りつけた


彼からは

「ごめんな

お前を苦しめるだけで

泣けてくるよ

とにかく休んで風邪をなおします」

こんな、心細いお返事


あんなメッセージを送りつけておきながら、今度は、彼の体の具合が心配になり、その週は、ただ彼のことが心配で、それなのに何もしてあげられないことがもどかしく

そのメッセージを送った3日後には

「こんなに大切なあなたに、あんなひどいことを伝えて、私は本当にバカでした」

と、彼に謝っていた


少し元気になった彼は、あんなの読んでないよ、と言わんばかりに

「お前のこと、嫌いになることはないから」

と、メッセージをくれた


その週も結局一度も会えそうにない

元気になったなら、せめて声だけでも聞きたいと、彼にLINEを送ったけれど、相変わらず既読にならない


その日の深夜、彼からのLINE

「ごめん、飲んでた」


これで、私の気持ちがまたグラついてしまう


飲む時間と元気があるなら、私に数分でも電話できないの?

私はこんなに、彼の心配をしていたのに

彼は私のために、何も変わろうとしてくれない


そして、またひどいメッセージを送ってしまった

「こんなこと、もうやめたい」

最後はそんな言葉だった



翌日は週末で、本当ならすぐに家族の元へ向かうはずの彼が、少し時間を作って、車で会いにきてくれた


彼は、こんな状態の私をなんとかしようとして来てくれたに違いないのに

私は、彼はきっと別れ話をしに来たんだ、としか考えられなかった


私のために、彼はきっと大変な思いをして時間を作ってくれたのに

しかも、風邪もまだ完全に治っていない様子で、ひどく咳き込んでいたのに


それなのに、こんな状態の私


来てくれたことに「ありがとう」もなく

「なんで今日はこんなに簡単に来られるのに、あの時、あんなに会いたかった私に会おうとしてくれなかったの」

と彼を責めた


「私の会いたい気持ちには応えてくれなかったのに、別れ話をするためなら時間を作れるんだね」

とも言った


そして、私の、会いたくて会えなくて苦しい気持ちや、彼にどうしてほしいのかを、どうにか話してみたけれど、自分でもわけのわからない気持ちなのに、うまく言葉になるわけがない

困り果てている彼の顔を見ていたら、さらにわけがわからなくなってくる


それでも、別れ話などではなく、きちんと話そうとしてくれる彼

そんな彼が、何度も繰り返す

「今はお互い家庭があるから」

という言葉が、まるで私を突き放そうとしているようにしか受け取れず


「そんなに家族が大切なら、どうして私のことを好きだなんて言うの?」

「私はいつもあなたのことをいちばんに考えてるのに、どうしてあなたはそうしてくれないの?」

「いったい、私とどうなりたいの?」

と、号泣


「なんでこうなるんだろう」

「なんて言えばいいんだろう」

と、大きなため息をついて、困り果てている彼


そんな彼の表情が、まるで


こんなめんどくさいこと、もうやめたい

もうこんなやつと付き合っていられない


と言っているようにしか見えなかった

そんな彼の顔を見ているのもつらくなってきて、ひとつもまともに話ができないまま

「もう帰る」

と私が言うと

「帰るの?わかった」

と、もうあきらめたように言って、彼は私の自宅の方へ車を走らせた


1ヶ月ぶりに、やっと会えたのに

こんなにもそばにいるのに

抱きしめても、触れてもくれなかった

もう、こんなめんどくさい私なんかとは、いたくないんだ

早く家族のところへ帰りたいんだ

もう、私のこと、好きじゃないんだ


そんなことで頭の中がいっぱいだった


まだ自宅からは離れた場所だったけれど、信号待ちで車がとまった時

「もう一緒にいたくないでしょ、もう終わり、サヨナラ」

と言って、私は車を降りようとドアを開けた

彼は驚いて

「こら!待てって!」

と言ったけれど、私は車から降りて

「また電話してもいい?」

と言う彼の声を聞き終わらないうちに車のドアを閉めた


彼の車が私を追い抜いて行ってしまうのを見たくなかったので、彼の車がとまっているうちに、車が入れない脇道に入った

そのまま20分ほど、泣きながら歩いて帰った



その後、彼からLINEが届いた


「この2ヶ月、お前に悲しい思いをさせて、お前の気持ちに、少しも答えず

お前と楽しく過ごせればいいって思っていた最悪の男だな俺は

もうこれ以上お前を苦しめたくない

今まで一番に大切に思ってくれてありがと

元気でね」


頑張って作ってくれた長文

彼、LINE、大キライなのに


これで終わりなんだ


「あなたに嫌われることが、私はいちばん苦しい

本当にもう終わりなんだね」


と私が送ると、すぐに


「会ってる時は幸せだったよ

お前の話し方、昔と変わらない可愛さ

絶対忘れないよ

お前を嫌いになることは、絶対にないから」


と届いた


そのまま、もうどうしていいかわからず

彼が家族の元へ向かうのを、泣きながら、心の中で見送った



その日の夜

こんなに苦しくて長い夜は、初めてだった


ただただ彼に会えるのを待っていた、どの夜よりも、悲しくて、苦しかった


もう彼に会えない

彼に会えなくなって、私、どうやって生きていくんだろう


こんなにも彼のことが好きなのに

忘れられるわけないのに


彼も、私を嫌いになることはないと言ってくれたのに


私があんなことしなければ、いつかまた彼に会えたのに


もう、後悔ばかり


全部自分がダメにした



涙が出なくなるまで泣いて、眠れないまま朝を迎えた


週末でルール違反だけれど、耐えきれなくなり

「○○に行く約束、もうダメかな

死ぬ前に、きっと後悔する

あなたと一緒に行かなかったことを

○○に、連れて行ってくれないかな

あなたの前だと、プライドも何もなくて、みっともないね

でも、もうあなたに会えなくなることなんて、どうしても考えられない

あんなにあなたを苦しめたのに

本当にごめんなさい」


と、LINEを送った


そして、しばらくすると


「おはよう

相当考えたうえの答えだよね

俺もいきたいよ、楽しもう

昨日の別れ方ではつらすぎるよ

とりあえず仕事がんばるよ

またな」


もう、お返事はないと思っていた

よかった

繋がれた

ホッとしたら、もうなくなったと思っていたのに、涙がまた溢れ出した


この夜、彼も眠れなかったと、後から聞いた



たった一晩でも、もう彼と繋がっていられないと感じることが、あんなにつらいなんて


もう絶対に、どんなに待つのがつらくても、自分で繋がりを絶つことだけはしない


それを絶対に忘れないようにしようと思った



彼は、私が「別れる」と言えば、引きとめることはしない

私がつらい思いをしてまで、続けようとはしない


そのことがよくわかったから


心のどこかでは、彼のこんな気持ちが理解できず

「本当に私のことを好きなら、引きとめるはず」

「どんなことをしてでも、私と一緒にいたいと思ってほしい」

そんな思いはいつもどこかに持っていた


その後も、会えない日が続いたり、彼からの連絡がなかったりすると、私が不満をぶつけて、彼をあきれさせることはたくさんあった

だけど、終わりにすることがいちばんつらいことなんだ、と、この日思い知ったおかげで、毎回最後は、私がひとり反省し、彼に謝って、元どおり

そんなことを何度も何度も繰り返してきた


どんなに苦しいことがあっても、やっぱり、彼と一緒にいたかった




それなのに、この5ヶ月後

彼と私はもうひとつの別れの危機を迎えた




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読んでくださって、ありがとうございます