大好きだから大丈夫

最初で最後の婚外恋愛(ただいま遠距離)

同じ気持ち

やっと再会を果たしたその日


車の中で、しばらく話しました


会えてとても喜んでくれて、テンション上がりまくりの彼に、私から質問の嵐


出会った頃からそうでしたが、彼も私もお互いに遠慮がない

お互いに、言いたいことをなんでも言ってしまいます

歳をとってもそれは同じでした


彼は、私のことを妹か何かだと思ってるんじゃないかというくらい、言わなくてもいいことまで教えてくれました



再会してからの彼が言うには

「お前に問い詰められると、テキトーに答えれない、うそ言っても絶対バレる」

だそうです

彼を問い詰める時や、怒ってる時、スゴイ目つきらしいです


しかも最近は

「その怒った顔もたまらん」

「だって怒ってる時、すんごい見つめてくれるから」

・・・怒られてるのに見つめられてうれしいって、どういう感情??



とにかく彼は何でも正直に答えてくれました

聞かなきゃよかったことまで



中でもいちばん聞かなきゃよかったのは、彼の奥さんは、私と出会った頃の恋人だったこと

しかも幼馴染み

付き合い始めたのはいつ頃で、結婚したのはいつ頃だから、知り合って何年で、付き合って何年で、結婚何年目で


全部教えてくれました


奥さんの名前と身長まで


どうやって仲良くなったのかを説明し始めた時に、明らかに不機嫌になって返事をしなくなった私に気づいたのか、途中でやめてくれたけど



愛してるんだろうなぁ、って

あんまり楽しそうに話すから


かないっこないなぁ、って

今も、昔も、彼はその人のものなんだから



その次に聞かなきゃよかったのは、数年前まで、彼女がいたこと


これは、私が問い詰めたんだけど

「絶対そういう人、いたでしょ」

「いない、いない」

このやりとり、たった3回くらいで、あっさり言いました



その人の年齢(ずいぶん年下)、何年付き合った、どんな人か


聞いたら全部答えてくれました

聞く方も聞く方だけど

言う方も言う方だ



聞くんじゃなかったな〜


ホントに遠慮がない、なさすぎる



この「聞かなきゃよかったこと」が、ことあるごとに私に暗〜い影を落としにくるなんて、この日はそれほど深く考えていませんでした




聞いてうれしかったことも、たくさんありました


ひとつは、私の手紙と写真のこと


手紙の内容と、どこで撮った写真かを教えてくれたので、


「見せて〜」

と言うと、


「捨てちゃったんだよなぁ」

と残念そうに


「しかも、お前から連絡が来る、ほんの少し前に」


「手紙と写真を捨てたから、お前が怒って文句言うために連絡してきたのかと思った」


どうしてそのタイミングで捨てようと思ったのか、彼自身もわからなかったそうですが

「こんなの、いつまでも持ってたらいけない、思いを断ち切らないと」

と思ったそう


それにしても、すごいタイミング


あと1ヶ月くらい早く会えてたら、その手紙と写真、見れたのに、残念


でも、会えなかった長い時間も、彼と繋がっていたと思えて、うれしかった




はじめの電話のあと、ずっと気になっていたことも聞きました


私がここに住んでいることを知っていたなら、どうして、連絡先を調べたり会おうとしなかったの?


「俺、多分ガマンできなくなるから、お前の幸せに暮らしてる家庭をジャマするといけないって思ってた」


「会っちゃうとマズイな、って思ってた、お前とは」


そう言って、少し黙った彼と、何秒くらいか、見つめ合った



その時、私が解釈した彼の気持ちは、きっと正解だったはず



思わず手を広げて、彼に抱きついてしまった


彼は、ため息みたいな消えそうな声で

「ダメだって、おい、ダメだって」

と言い終わる前に、私を強く抱きしめてくれた


しばらく抱き合ったままで

「お前に会いたかったよ、本当に」

「連絡してくれてありがとな」

「会いたかった」

と、彼は何度も言ってくれた


同じ気持ちでいたんだと、お互いにわかった瞬間でした



しばらく抱き合った後、私の顔ギリギリまで自分の顔を近づけて

「俺酒臭いから、チューは今度にとっとくぞ、今日はしないぞ」


・・・「今度」


また会えるんだ、うれしい



タクシーが拾えそうな場所まで彼を送り、

「またね」

と、あのお別れの時とは違う、満面の笑顔で、その日は別れました



帰ってから、自分のTシャツに残った彼のシャツの香りで、さっきのハグを思い出して、またドキドキして



これは恋に違いない



夢みたいな時間だったけど、本当に会えたんだ



しばらくの間、彼のシャツの香りに包まれながら、ふわふわした気持ちで余韻に浸っていました