大好きだから大丈夫

最初で最後の婚外恋愛(ただいま遠距離)

出会い(1)

(途中の☆は、現在の彼から聞いたこと、私の中の答えあわせのようなものです)



彼との出会いは20数年前

一定の期間、同じ教室で講義を受けるという環境の中でした


故郷も年齢も違うふたりが出会えたことは、偶然だったのか、運命だったのか


今は、運命だと信じています



講義の休憩時間、彼とすれ違うと必ず目が合う

講義中、何気なく彼の方を見ると必ずこちらを見ていて、また目が合う

声が大きいからどこにいるのかすぐにわかる彼、その方向を見るとまた必ず目が合う


「何?この人、すっごい見てくる」

それが出会った頃の彼の印象でした


☆だって俺、お前のことずっと見てたもん



私も同じくらい彼を目で追うようになった頃には、もう、ただの友達への気持ちではなくなっていたのでしょう


ただ、その頃、彼にも私にも故郷に恋人がいたのです



そうしてしばらく過ぎた頃、私が故郷の恋人とうまくいかなくなった頃、彼と私はふたりだけで会うようになりました


☆俺はズルい奴だから、その時を狙ってたから



会うといっても、講義が終わってからの30分とか1時間とか、何もない住宅街を歩いたり止まったり、行ったり来たりしながら、ただ話をするだけでした


手を繋ぐこともなく

体に触れるのは、大笑いする時に私が彼の肩や背中を叩くくらい


しかも、一週間に一度とか、二週間に一度とかのペース

携帯電話もまだそれほど普及していなかったあの頃、ふたりだけで会うその時間以外に、彼とふたりで過ごすことも話すこともほとんどありませんでした


「お互いに相手がいる」

そのことも、まだまだ距離を置いていた理由だったかもしれません



彼と話す時間は、自分がとても自然でいられて、とても楽しかった

なんでも話せたし、お互いに遠慮がない

好きだとか、何も伝え合ったこともないのに、お互いがお互いの気持ちを知っているかのような、そんな安心感さえ感じていました


ただただ楽しくて、私自身、彼のことが好きだとか、そんなことをあまり考えてもいませんでした


☆俺は最初からずっと好きだった

(恋人いたくせにね)