大好きだから大丈夫

最初で最後の婚外恋愛(ただいま遠距離)

「既読」は「愛の言葉」

「できるだけ早く『既読』にすればいい」



彼と私が決めた、今のところの最終的な、LINEのルール

もちろん、彼側の



彼と再会してから、特に初めの頃

彼のことが好きすぎて

(・・・いや、好きな気持ちは、むしろ今の方が、今まででいちばん好きだけれど)

きっと、その頃は、彼とまた一緒にいられることがうれしすぎて、頭の中が彼でいっぱいで

(・・・それは今も同じか)

なにより、こういう関係を、どうやったらうまくやっていけるかなんて、さっぱりわからず


ただただ、彼に会いたい

彼の気持ちを知りたい

彼が今どうしてるか気になる

彼、彼、彼・・・


それで、すぐに、思ったことをLINEしてしまう


彼はとにかくLINEが大嫌い

「俺LINEとか、したことないからわからない」

LINEのことで私が不満を言うと、必ずこのセリフ



彼に、再会したその日に言い渡されたルールはただひとつ

「週末はLINE禁止」

もちろん、電話も


はいはい、って余裕で聞きました

だって、今、大好きな彼が目の前にいるんだから

そんなことくらい、ね〜




・・・ツライ

初めて迎えた週末

こんなにツライとは思わなかった


こんなに彼への思いが溢れてるのに

この「送信」ボタンでそれが彼に届くのに

伝えたいのに



ガマンして、週明けの朝、やっとLINEのやりとりをするまでの間

もしかしたらバレてスマホ取り上げられた?

死んじゃった?(本気で)



はじめのうちは、連絡がとれないという不安だけだったのが、しばらくすると、次は、ヤキモチまででてきてしまう



私に遠慮がない、なさすぎる彼は、2回目に会った日に、奥さんと子供達と、それから自慢のマイホームの写真を見せてくれた

ご丁寧に


今の彼なら、私がどれだけヤキモチ焼きかわかってるから、絶対しないと思うんだけど


とにかく、全部見てしまった


私は週末の度に、あのお家で一家団らんしている家族の様子、その中で幸せそうな顔で笑っている彼の顔を思い浮かべて


「さみしい」


ルールを破ってしまう

既読にならない


家族との時間が楽しくて、私のこと、忘れちゃったの?

私のこと、思い出さないの?

キライになったの?

ルール破ったから、イジワルして見てくれないの?


毎週末、こんなことの繰り返し



平日は平日で、彼は仕事中、まったくスマホに触らないので

「おはよう」

が、既読になるのが夜の7時、とか


ふたりでルールを決めた日に判明したのが、彼、LINEの通知音を「オフ」にしていたこと


だから、夜、早めの

「おやすみなさい」

も、既読になるのが翌朝、とか



再会した直後、あんなにやりとりができたのは、彼も私と会えたことに少し浮かれていてくれたから、マメにチェックしてくれてたようで

慣れてきたら「本来の姿」に戻っただけらしい


「はじめはお前にモテようとしてたから」

だそうで



思い返すと、はじめの頃、彼が私に「モテようとして」言ったことが、後々ウソになったことがいくつかある

彼は

「ウソじゃなくて、その時は本当にそうなると思ってた」

らしいけど

私からしてみたら、ウソでしかない


まぁ、それはまたいつか、ここでたっぷり書いてやろ〜っと



私がどれだけ彼のことが大好きなのかイヤと言うほどわかって、「モテよう」としなくてよくなった彼は、とにかく連絡のとれない人になってしまった


あまりに私が不満をぶつけたせいか、少しがんばってくれて、仕事帰りにLINEを送ってくれるようになったのはうれしかった

・・・うれしかったけど

「お疲れ様

今日も疲れたよ

早く帰って寝ます

おやすみなさい」


「おやすみなさい」って言われたら、この後、私が送っても、もう見てくれないの?

こんな早い時間に、まだ寝ないでしょ?

話したいことあるのに


めげずに

「お疲れ様でした

あとで電話したいんだけどな」


・・・既読になるのは、翌朝



私はガマンの限界

彼も私の不満を聞きたくないし、週末は本当にやめてほしい


というわけで、せっかく会えた日に、貴重な時間を2時間も使って、話し合った結果



私が守ること

「週末はLINE禁止」

以上


彼が守ること

「目覚ましのアラームを止めるついでに、もしくは朝の出勤中、LINEを見る」

「仕事の帰り道、LINEを見る」

「寝る前に、LINEを見る」

「飲み会の日は、飲みに行く前に連絡する(酔うと、予告ナシで電話をくれるので、うれしいけど危険なので)」

そして、LINEの通知音を「オン」にしてもらい、

「お部屋にいる時は、マナーモードを解除する」


そして、そして、

「返信はしなくていい」

・・・??ナニコレ?



最後のひとつは、どうしてもLINEしたくない、と折れてくれない彼に

「あなたとずっといたいから、私もちゃんとガマンするよ」

と、大泣きしながらつけ加えたもの


確かこの時、彼

「またいっぱい泣いちゃうねぇ、お願い聞いてもらえなくて」

と言って笑ってた気がする


「俺はM」といつも言うけど

あなたは完全にドSだよね


ありえない

お返事もらえないなんて



全然納得できないまま

でも、それさえガマンすれば、彼が気分良くいてくれるのなら、と

翌日から、ルールを実行してみた



「おはよう🍀今日もお仕事がんばってね〜」

既読

「お疲れ様でした🍀今日は○○に行ってきたよ〜、楽しかった♪」

既読

「おやすみなさい🍀今日も大好きだよ〜💕早く会いたいな」

既読

「(たまに、いや、頻繁に送る、長い、長〜い、愛の告白)」

既読



???なんだろう、全然モヤモヤしなくなった


お返事がこないことはわかってる

思ったとおりの時間に既読になる

そのうち「既読」の二文字が、愛の言葉にすら見えてきてる


ナニコレ?



なんとなくわかったことは

なかなか既読にならないことが不満だったことと、もうひとつ

既読になるのを待ってる間に、彼のお返事の内容を期待しすぎていて、私の送った内容に少しも触れずに、ひとことふたことで返ってくる文章にも不満だったんだ

ということ


ただでさえLINEが大嫌いな彼に

「私の気持ちを汲んで」

「愛を伝えて」

なんて、無理なこと


決まった時間に、忘れずにLINEを見てくれることは、私のことをちゃんと思い出してくれてる証拠


しかも、返信しなくていいなら、と気軽に見てくれるようになったようで、お昼休憩の時も、時間があると見てくれるようになった


数日後、

「今日もちゃんと見てくれてありがとう🍀『既読の早さ』はあなたの『愛』だと思ってます」


また数日後、

「見てくれてありがと🍀お返事もらえないのにこんなに嬉しいなんて、あなたに鍛えられて私も成長したもんだ」

と送ったら、彼から

「成長したなぁ、お前、サイコーだよ」

お返事は、ルール違反だけど、いいのかな?



こんな感じで、LINEの問題、ひとまず解決



「世の中のカップルの中で、『既読』で喜んでるのなんて、私くらいだと思うよ」

と、しばらくして彼に言ったら

「他の人のことは知らない」

とバッサリ



こんな人のこと、どうしようもないくらいに好きなんだから、しょうがない




これが、再会して半年くらいのこと