大好きだから大丈夫

最初で最後の婚外恋愛(ただいま遠距離)

出会い(4)

約束どおり1ヶ月後に電話をくれた故郷の恋人に、私はあっけなくフラれました

その頃の、彼との記憶は、お泊まりをしたその日のことだけ


自暴自棄になって体調まで崩していた私を、彼はどんな気持ちで見ていてくれたのでしょう


☆バカ笑いしてるお前が好きなのに、ずっと死んじゃいそうな顔してて、どうしたら笑ってくれるかなって考えてた



月日が流れて、ようやく元気を取り戻した私は、その後、彼とちゃんとしたデートをするようになりました



その頃の私

「そんなに私のことが好きなら、私も暇だし、一緒にいてあげるよ」

くらいの気持ちで、彼に恋人がいることなんて、気にすることもありませんでした

(今の私に、この余裕が欲しい・・・)

彼を独り占めにしたい、もっと好きになってほしい、なんて気持ちが全然ないからか、あまりにもいつも自分が自然でいられて、彼との時間が楽しくてたまらない、ただそれだけでした


恋人にフラれた悲しみは、確実に、彼のおかげでどんどん消えていきました


支えてくれてたんだね





この頃のことで、彼が、遠距離になるほんの少し前に酔った勢いで話してくれて、ものすごく驚いたことがあります


講義の合間に、好きな音楽をかけてもいい時間があったらしく(私はそんな時間があったことすら覚えていません)、彼は洋楽好きの友達に相談して、ある曲をかけたそうです


Mr.Big『To Be with You』


そんな記憶、カケラもなかった私

改めて聞いてみて、歌詞を見て


号泣です


20数年前の若かった彼からもらった

ステキなステキなプレゼント


大切な宝物になりました


若かったバカな私より、今の私がもらった方が、何百倍も嬉しいよ


本当に、ありがとう





そうして過ごしているうちに、だんだんと彼への気持ちが大きくなっていきました

自分でも気づかないうちに

本当に驚くほど、その自分の気持ちにまったく気づいていませんでした


彼との時間が、ただただ楽しかった

「好き」とか、どうでもよかった


・・・ホントにバカだったな、あの頃の私



講義を受ける期間が終了し、それぞれの故郷へ戻ったふたりは、その直後の休日に会う約束をしていました


デートはしていたけれど、彼には恋人がいる

付き合っている訳ではない

先の約束なんてひとつもしていない

あいまいで、でも楽しいだけの、そんなふたり



その日がお別れの日になることを、ふたりともわかっていました